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14年03月02日

カミングアウトはまだ遠い。

レダロ

数年前のことである。

パートナーと一緒に家の近所にある飲食店へ出かけた。そこは以前も何度か行った事があるお店で「安くておいしい」ので私たちが気に入っている店でもあった。ただ一つ不思議だったのは店の女将さんが毎回私たちの関係を聞いてくることだった。その度に私たちは「友人同士」と答えていた。あるときテーブルに座った私たちをじっと見ている男性客が居た。会計のときになってもその男性は私たちをじっと見ていた。気分が悪かった。帰り際また女将さんがまた「あなたたちはどういう関係だったけ?」と聞いてきた。そのときになって私はハッとした。女将さんには私たちの関係が知られているのではないかと。私は鈍いので女将さんが関係を聞いてくるのは沢山お客さんがくるので忘れてしまうから毎回確認するものだと思っていたのだ。今思うと本当に鈍い。

私にはまだカミングアウトをする気にはなれない。ましてや個人的な関係、たとえば信頼できる友人でもない人に対して同性のパートナーがいるということがどうしても言えないのだ。

悪意や奇異の目を向けられることが怖い。

「そんなことは気にし過ぎだ。」「付き合っているという事を言えばいい。」「自意識過剰だ。」と言われたこともあった。その時は笑ってごまかした。家に帰ってきてから笑った自分が惨めに思え落ち込んだ。

 また、怖いと思う事の一つに自分が「セクシャルマイノリティの代表者」となってしまうのではないか、とうことがある。これも自意識過剰と笑われてしまうかもしれないけど私が同性を好きになった人の代表として相手に伝わってしまうのではないかと思い怖くなるのだ。

時が経てば「昔そんなこともあった。」と言えるのかもしれない。でもまだ私には言えない。そんな自分が不甲斐なく感じる。(ああ、我ながら面倒くさい性格…。)これからいろんな出会いによって成長しそのなかで変わっていけたらいいな。

“カミングアウトはまだ遠い。” への2件のフィードバック

  1. 麻川 より:

    私も、相手の事をよく知らないのに「カムアウト」したくはありません。

    私などは、もう(ある意味無防備な)若い子ではないし、そんなこと聞いたら失礼かなと思われるような年齢ですし、もし聞かれても、多分、適当にやり過ごすと思います。
    でも、ちょっと不快な気分が残るかもしれません。
    まあ、そのおばさんはお客を二人失ったわけです。

    いろんな人のいろんなケースがあるわけで、無理せず自分にあった方法でいきましょう。

  2. aiko より:

    レダロさん。何も無理しなくていいんじゃないかな。異性愛者のように何も考えず過ごせればそりゃめんどくさくなくていいかもしれないけど。今自分で一番大事にしたいと思うことを見つめて、後はなるようになると思って自分の心に負担をかける必要なしでやっていこう。。

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