4月1日東京新聞一面を大きく飾ったのは全国初渋谷区が証明書「同性カップル条例成立」だった。(朝日は取り上げたものの一面小さくだったらしい。)
勿論「性的少数者」の存在と権利が社会的に認知されることは「前進」だとは思うけれど、歓喜の気分にはなれない。基本がおろそかになっているように思えて仕方がない。なんか「ウワッツベリ」だ。「人権の尊重」から発したこの動きであれば双手を打って喜びたいところだけれど、今のところどこからもその震動がない。あるのは政治家の思惑とIT 関連会社が集中する渋谷区の「おしゃれと若者」を売りにしたい「経済戦略」だ。しかしないよりましだ。
敗戦の経験も「ウワッツベリ」。とことん底に落ちた先の戦争ですら、たかが70年で(つまり記憶する人たちが亡くなって行く)私にとっては悪霊のような人々(支配者」が立ち上がってくる。ここのところ新聞論調で「はたして東洋社会にとって民主主義はいいのか」というのがあった。分かる気もする。ただその怖さも。
この「人を大事にする」を下支えをしているのが今の切羽詰まった「沖縄」だ。