最近というか、ずーっとだが、性差別に鈍感な男性たちの発言にあきれてものが言えないのだが、特に自民党の加藤寛治衆院議員(72)=長崎2区=が結婚式で言っているという「(結婚する女性には)3人以上の子供を産み育ててほしい。これが世のため人のためになる。国は若い人たちが働いて、税金を納めて運営されている。結婚しなければ、人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」(2018/5/11 東京新聞)には、驚いた。
この発言がメディアで取り上げられたことで、加藤議員は発言を撤回。同じ自民党の野田聖子総務相兼女性活躍担当相は「大変な失言。自民党はもう一度勉強しなければならない」と苦言を呈し、自身の七年前の出産やその後の育児にも触れ「物をつくるわけじゃない。私は命懸けで子どもを産んだ」などと話したという。(2018/5/12 東京新聞)
わたしは加藤議員の発言を知り、こんな時代錯誤のことを公の場で言う国会議員がいることに驚いたし、かなり頭にきている。女性に「子どもを3人以上産みなさい」と言うこと自体許せないのだが、「結婚しなければ、人様の子供の税金で老人ホームに行くことになる」には、一体この人何を考えているのか?とあきれはてる。
異性愛で結婚して子どもが欲しいのに不妊の人、結婚しても子どもを持たないことを選択した人、結婚するという生き方を選ばなかった人、子どもを産みたいがかなわない性的少数者、子どもを産みたいと思わない性的少数者、世の中には様々な立場の「子どもがいない」人たちがいる。そして現実には「結婚していない」、「子どもがいない」人たちも、きっちり税金を払って暮らしているのだ。
加藤議員は発言を撤回したにもかかわらず、後日自身の発言に対し、「批判もあったが、全国から賛同、激励が多数寄せられた」と居直り、「そういうことを言って(加藤議員の結婚式の発言)子どもが増えることは決してない」と野田女性活躍担当相が指摘したことに対しては「当たってないのではないか」と反発したという。(2018/5/28 東京新聞)
「結婚しないこと、子どもがいないこと」に対するあからさまな差別意識が加藤議員にあり、そのような意見がまかり通る現実には、ギョッとするし、冗談ではないと思う。多様な生き方、セクシュアリティを受け入れる社会にしていかなくては、未来はないのです!!!
いなほさん、自民党の議員は状況を正しく理解していないと思います。子供を増やすにはもっと充実したサポートが必要です。金銭面と社会的なサポート、パートナーの育児参加等、小手先の変更では増えないと思います。
ユミ