★2019年を振り返って。いろいろあったな~

<今日は2019年12月30日>

暖冬気味のこの12月だけれど、今日は寒かった。

もうすぐ2019年も終わる今、久し振りにブログに書きます。最後に書いたのが、昨年6月、何と1年半も書いていなかったなんて信じられない。振り返って見ると、いろいろなことがあり、忙しかったが、無事に年の瀬を迎えられ、ほっとしている。この一年で一番印象にあるのは、今年6月下旬から9日間ニューヨークに行き、「ストーンウォール50周年」に参加したこと。中でも「ダイク(レズビアン)・マーチ」は楽しかった。沢山エネルギーをもらった。久しぶりのニューヨーク、暑かったけれど行って良かった。

今年、2019年を思い返してみて、やはり気候温暖化=気候危機を実感した年だった。夏場は酷暑だったし(8月上旬には35度位の日々が続き、まいった)、何度も来た台風の暴風雨で、屋根を飛ばされ、河川の氾濫で家を流されたり、浸水で住めなくなったりと、被害を受けた人たちが沢山おり、現在も仮設住宅住まいを余儀なくされている。スウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16才)、一人で行動を始め、温暖化対策の強化を求めて国際会議に参加し、積極的に声をあげていること、素晴らしい。大西洋の横断には、飛行機を使わず、ソーラーのヨットというのも徹底している。彼女に呼応し、世界各地(日本でも)で若者たちがマーチなどを行い、行動し始めたのも心強い。

性的少数者の人権尊重のための様々な行動―地方自治体での「同性パートナーシップ制度」の導入も広がり、同性婚裁判、書籍の出版、イベントの開催等々ーが着実に広がっていることもうれしい。当事者が声を上げることで、性的少数者の存在が目に見えるようになってきた。

そして「セクハラや性的虐待を見て見ぬ振りをするのは終わり」にしよう、被害者を孤立させない、「私も」を意味する#Me Too運動が日本でも広がり始めている。12月18日伊藤詩織さんが4年間の闘いを経て、性行為を強要されたとして損害賠償を求めた裁判(東京地裁)で勝訴したのは良かった!!又かかとの高いパンプスやハイヒールを女性が職場で強制されるのはおかしいと感じた俳優の石川優実さん(32)のツイートから始まった、「靴(くつ)」、「苦痛(くつう)」を掛け合わせた#Ku Too運動の広がりも、うれしい。
<最近見た映画>
「新聞記者」(監督:藤井道人 企画・制作:河村光庸 2019年)、東京新聞記者の望月衣塑子さんの著書「新聞記者」を基に着想して作られたフィクションのドラマ。ミステリー・タッチではらはらドキドキの展開。しかしこれは現実に起きうることなのだと思うとゾッとした。ロードショーから半年後の先月に見たが、とても良かった。主演の女性記者吉岡エリカを演じた韓国のシム・ウンギョン(父は日本人、母は韓国人、育ちはアメリカという設定)、苦悩する官僚(内閣情報調査官)を演じた松坂桃李もむずかしい役だったと思うが良かった。「同調圧力」「忖度」に負けずによくこの映画を作ってくれたと思う。

「i(アイ)新聞記者ドキュメント」(監督:森達也 2019年)望月衣塑子記者を密着取材して作られたドキュメンタリー。こちらは今月初めに見たがこの作品も良かった。沖縄・辺野古の基地問題・宮古島の陸上自衛隊の弾薬庫・森友・加計問題等々、望月さんが現地取材している様子を見て、ああ、そうだ、こんなこともあったと思い出す。次から次へと問題が起きるので、忘れてしまいそうになる。これってヤバイとこの映画を見て改めて実感。

圧巻は首相官邸での、菅官房長官への望月さんのいい意味で空気を読まない、本質を突いた質問の数々とそれを妨害する菅官房長官や官邸側の対応のひどさ。他の記者クラブの政治記者たちは何故、おとなしいのか?理由の一つは望月記者は社会部の遊軍記者なので、自分の思ったことを質問しているけれど、政治部の記者は官邸と仲良くしなくては情報をとれないので、批判的なことを質問しないらしい。しかし、根本的には、おかしいことはおかしい!と追及するのを忘れない、一人のジャーナリストとしての立場の自覚と気概を望月記者が持ち続けているからだと思う。素晴らしいです。

この2本の映画、まだ見ていない人、おすすめです。

来年2020年はもうすぐ。新しい年が、平和な年になりますように。おかしいことはおかしいと言い続ける自分でありたいです。

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