今年をふりかえって-世の中が変わっていく…
麻川
もう年の瀬。いつもながらあっという間に一年が過ぎた。
それでも、しばし立ち止まり一年をふり返ってみると、なんということだ。今年の初めに何があったのかよく思い出せない。うーん、異常気象で豪雨があり、森光子さんが亡くなった。
そうそう、れ組スタジオの事務所を閉じたのが2月末で、主にスタッフのWさん、Yさん、Tさんが中心となって延々と続く後片付けに立ち向かい、AさんやSさんや私、それに窮状を見かねたらしい若い世代の手伝いもあり、なんとか終えることができた。
それからまた異常気象で集中豪雨と爆弾低気圧があり、島倉千代子さんが亡くなった。
そして、6月にはインターネット版「れ組スタジオ・東京 online」が小冊子「れ組通信」を引き継ぐ発信の場としてスタートした。
世の中に目を向けると、昨年末に政権をとった安倍・自民党は、日銀にお金をじゃんじゃん刷らせて世の中をインフレにすれば景気がよくなるという政策を打ち出した。民主党時代、国の借金は未来の世代につけを回す無責任な政策だと批判していたマスコミも同調して、企業にお金をばらまくアベノミクスを宣伝してまわり、7月の参議院議員選挙でも自民党が圧勝した。一党独裁の危機が現実となった。
福島第一原発では汚染水が海に漏れ出していることが明らかになった。増え続ける汚染水をどうするのか解決の道は見えない。しかし、この国の首相は世界に向ってしゃーしゃーと嘘を言い恥じるところもない。
そうだ、今年は政治的にはたいへんな年だったのだ。
原発や秘密保護法に反対するデモ隊の叫びを、本質においてテロとかわらないとみる石破氏や安倍氏のような人々が推し進める政治体制が、「一般市民」に牙をむき始める年となったのかもしれない。
世の中が変わり始めた年なのかもしれない。しかも、それは良い方向へ変わっていくのではなくて、危険な方向のような気がする。
時代の大きな動きの中で、一人ひとりのできることは小さいけれど、小さい力が集まって声を上げていくことが大切だと思う。
ところで、私は今年の半ばからやりかけている仕事がある。
それはあちこちで孤立しているかもしれない中高年のレズビアンがインターネットで通信できる交流の場を作ることなのだけれど、そのようなサイトが必要とされているのかどうか…、やってみないとわからないなと思いつつ進めているところだ。
なお、今年は岩谷時子さんも他界された年だった。
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