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14年06月22日

東小雪著「なかったことにしたくない―実父からの性虐待を受けた私の告白」を読んで

若林苗子

小雪さんの「なかったことにしたくない・・・」を読んだ。この本で彼女は、幼児期から初潮が始まる中学二年生頃までの長期間、父親から風呂場で性虐待を受けたこと、そしてそのことがいかに彼女を苦しめてきたか(精神の不安定、薬物依存・自殺未遂など)を率直に書いている。家庭内で起きた性虐待の被害者がそのことを公けにするには、とてつもなく大きな勇気がいる。本当によく生き延びてきたね、と思う。

 

又、宝塚歌劇団にいた時に体験した苛酷な上下関係などについても書いているが、これも公表することは勇気がいったと思う。タブーに負けずに、「なかったことにしたくない!」とこの本を書いた小雪さんの勇気は素晴らしいと思う。すごい!やったね!と大きな拍手を送りたい。一人でも多くの人にこの本を読んで欲しい。

 

わたしは自分が住んでいる、東京近郊の駅周辺の大きな本屋すべてに行ったが、他の新刊本は一杯あるのに何故か新刊のこの本は置いていなかった。わたしの推測では、ヘテロ(異性愛)の男たちは「実父からの性虐待」という事実を認めたくない、タブー視し、この現実に向き合いたくないので、扱わないのではと思ってしまう。たまたま新宿に行った時に紀伊国屋に行ったら、積んであり、やっと買った。多くの人に読んでもらうために、図書館にリクエストをしようと思っている。

 

★「なかったことにしたくない―実父からの性虐待を受けた私の告白」東小雪著
講談社 2014年6月刊 1,200円(税別)

“東小雪著「なかったことにしたくない―実父からの性虐待を受けた私の告白」を読んで” への6件のフィードバック

  1. スノーベリー より:

    若林さん、
    私もこの本を読んでみたいです。でも外国に住んでいるので送料が嵩むので戸惑ってしまいます。こういう本を書くことはとても勇気がいることと思います。特に加害者がまだ健在の場合は。小雪さんのお父さんは今はどういう風に受け止めているのでしょうか?本の中で触れていますか? アメリカでは90年代に被害者がカムアウトして来て、サポート・グループが出来、メディアでも日常的に取り上げられるようになりました。カトリック教会では男の子まで性的虐待を受けていて、大人になって法的な訴訟を起こしているケースもよく聞きます。公にすることによって、人々の意識が変わり、法的システムも変わっていくことを願っています。

    • 若林苗子 より:

      スノーベリーさん、コメントを有難うございました。小雪さんのお父さんは、この本によると、今から約6年前に病気で亡くなっています。

  2. スノベリー より:

    先日書いたコメントの続きです。“アメリカでは90年代に被害者がカムアウトして来て…..”と書きましたが、正確には80年代でした。それまでは被害者は沈黙していて、こんなことが起きたのは自分にだけだ、自分が悪かったのだと思わざるをえない状況に置かれていました。私は80年代にアメリカに住んでいたので、廻りのレズビアンの多くが性的虐待の被害者であることをカムアウトして来た状況にいました。赤ちゃんの時に父親に性的いたずらをされ、ずっと記憶に無かったが後で記憶が蘇ったなどという人も知っています。日本にはアメリカ程性的虐待は無いのではないかと思ってましたが、パートナーに私の意見は否定され続けました。日本の女性の地位の低さ、住宅状況、公にしないで隠す文化的なことなど性的虐待の温床は揃っている。多くの性的虐待は表に出てこないだけだと彼女は言いました。そして、アメリカで知り合った日本女性で、凄まじい性的虐待を父親から受けた人にその後会いました。彼女は父親に妊娠までさせられたのです。小雪さんが自身の体験を書き出版することによって多くの女性が救われるはずです。F

  3. 笑夢 より:

    若林さん
    小雪さんのことを聞いて、ずいぶん前に見たテレビ番組のことを思い出しました。20~30年前頃だったと思いますが、今も続く長寿番組「徹子の部屋」に谷村新司が出たときのことです。彼の男友達の話として、幼い娘と一緒に入浴中に娘がペニスに触れ、感じた男友達は「もう絶対娘の最初の男は自分がなる!」と強く決意したという話を聞いて自分は非常に感激した、そう感じて当たり前と、実に堂々と述べていたのです。徹子も積極的にうなずくことはありませんでしたが、といって苦言を呈することもなくさらっと過ぎて行ってしまいました。

    谷村新司はもちろん、この感覚、これをただ流すメディアの自覚のなさ、父親の欲望の対象にされるかもしれない娘の側にみじんも想像力をもたない自覚のなさに私は驚いてしまいました。

    そして何より、このエピソードを語った父親である男友だちの感覚には絶句してしまいました。小雪さんの本のことを聞いて、この番組を思い出し、感じたのだから娘を欲望の対象にしてOKと思う、こうした感覚があるからこそ、そしてそれが実は男には「普通」の感覚として共有できるからこそ、男たちは近親者への性虐待を起こすのではないかと思いました。そうでなければ、自分の娘を性の対象にするなどという最大の人権侵害が、なぜ普通の人間にできるのか、しかも多く発生しているかが理解できません。

  4. おおの より:

    昔、昔 映画「ナッツ」という映画を見た。見終わってから何日も気分が滅入ってどうしようもなかった!
    http://www.azusawa.jp/break/essay/nattsu.html

    • wakaba003 より:

      おおのさん、映画「ナッツ」の紹介を有難うございます。タイトルは記憶にありますが、映画はまだ見ていませんでした。インセスト=性的児童虐待がテーマだったのですね。

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